2008年6月9日月曜日

GH記事翻訳―YD、記者会見を開き信仰釈明、「統一協会と類似している」との噂に対して明確に否定

香港のキリスト教インターネット新聞、ゴスペルヘラルド(基督日報)がYD(Young Disciples、イエス青年会)に関する記事を掲載しました。以下に記事、『YD、記者会見を開き信仰釈明、「統一協会と類似している」との噂に対して明確に否定』の翻訳文を掲載します。原文は『耶穌青年會記招澄清信仰 明確否決「類似統一教」傳言』です。


5月30日午後、YDははじめて公開的な記者会見を行い、正式なメディアを通して香港キリスト教界で何ヶ月も続いた流言に関する釈明を行った。YDは再度信仰告白を発表し、「統一協会と類似している」との流言飛語を明確に否定した。同時に今回の事件の根源について指摘した。その原因が、インターネットで物議をかもしたことのある日本救世軍の某少佐であることが明らかになった。その後、異端等について研究をしている香港のある人がその資料を持ち運び、香港や海外の華人(中国人)教会に広めたり、また中国国内に直接行って無知な信徒らを誘惑し偽証言をさせたりした嫌疑があるということが明らかになった。

記者会見は二時間半にかけて「假灣仔溫莎公爵社會服務」ビルの二階の会議室で開かれた。キリスト教メディアは本社以外にも「創世電視」なども出席した。記者会見には国際YD代表、香港YD代表、中国YD代表が参加した。

事件の起源はネット上の噂によってはじまり、この内容を某異端研究家が広め、結局恐慌を招いた。

YDの状況調査によると、半年間にわたるYDに関する噂はネット上でYDが異端であると主張するたった数個の文章からはじまったとのこと。YDスタッフらによると、今回の一連の事件を引き起こした張本人は日本のY氏であるということがわかった。調べによると、Y氏は昨年4月前後に日本語と英語で個人のブログを立ち上げた。Y氏はブログで張在亨(David J Jang) 牧師の履歴書を捏造して張氏が統一協会と関係したことがある」と主張した。Y氏はいわゆる「韓国から入ってきた異端-ダビデ教派」という文章で、この教派が「人間を再臨のキリストである」と信じていると主張し、YDはこれに属した団体であると主張した。その後、去年11月に「新興宗教注目チーム」の責任者である杨子聪が当ブログをはじめて発見した。杨子聪は内容の真実や真相可否を確認せず、またYD関係者らと一度も会って論議もしないまま、当ブログをそのまま中国語に翻訳しネット上に流布した。杨子聪自らも「5・25集会」でこのことを自認した。

本社の収集した資料によると、去年11月に 杨子聪と彼の弟である杨子颖は、自分たちが世界の華人教会から尊敬されていると主張し、経歴や資格が豊富な牧師であるかのように装い、各教会の牧師や奉仕者ら宛てにY氏の中国語版ブログが添付されたメールを配布し、YDを警戒するよう訴えた。Y氏による捏造資料が世界華人教界に広範囲に流布されるにつれ、また「YDの背後に統一協会がある」との噂も騒動を起した。

さらに杨子聪は「5・25集会」で中国大陸にまでこの噂を流布し、ブログの内容を中国福音大会>(《真假门徒,正异福音》)の小冊子にも掲載したと告白した。調べによると、印刷部数が3000部にも至るという。また、その小冊子は既に中国大陸にも入っているという。その中にはYDに関する正確でない内容があり、既に多くの家の教会や三自教会に混乱を起している模様だ。

YDによると、杨子聪の提示した多数の証拠などを通して、既に中国大陸の多くのYD会員あるいは元YD会員らが「YDは統一協会だ」との間違った観念を植え付けたことが明らかになった。中国国内のある一人の信徒は、これに関連した小冊子を香港YDに送り、異端研究家であると自称する人物が彼らと交わりを持ったことがあると明かした。記者会見でYDは、杨子聪が国内の信徒を惑わした書面証拠や彼自身が署名した小冊子を提示したことにより、杨子聪が中国の信徒らに「YDは統一協会である」との概念を植え付けたことが明らかになった。また、杨子聪は彼らを教唆し、統一協会の概念を用いてYDを妨げたという事実が明らかにされた。

この一連の噂事件の二つ目の手がかりは、2006年に中国の合肥で発見された「警戒せよ、新しい異端イエス青年会」という題のネット文書が《真假门徒,正异福音》小冊子に掲載されたことである。文書を書いた著者は合肥の某大学キャンパス宣教会で「胡」という苗字を使っている責任者であることが明らかになり、YDは現地の方へ状況調べに向かった。そこで会った二人は、その文書に対し、あくまでも個人的な行為であると自認した。しかし、彼らはYDの教義や教えに対する質疑などについて論じ合うことを拒否し、ただYDが自分たちの宣教会の一部の会員を伝道したと強調しながら、YDが「羊を奪い取った」と主張した。彼らはYDに関する一部の噂を聞いて、この文書を作成したと述べた。当文書による騒動の背後には、こうしたキャンパス宣教における競争動機があったことは確かとなったが、直接会って話し合っても解決されなかったという。結局、この文書はネット上で大量に複写流布され、教界内に混乱を招いた。

香港YDスタッフ張雅惠氏によると、胡兄弟は07年8月25日に香港YDの顧問らが共にする場で香港YDスタッフらに11個の質問をしたという。中には、「イエスの十字架は失敗か」「来臨のキリストは雲に乗ってくるのか、雲とは何か」「主はなぜ再び来られるのか」「主は既に来られたか」などの質問があり、YDスタッフらは一々全質問に対して明確に答えた。しかし、それでも彼は受け入れなかったという。

YDスタッフらは「世の噂はまるでドミノ効果のようなものだ。状況を全く知らない人が見たときにはそう見えるが、これは少数の人間の間で起きた論争が、現在のような公開的な妨害事件にまで悪化したケースだ」と指摘した。


YDの信仰に対する丁寧な声明

歪曲されているYDの信仰に対して、YDは再度声明を出したが、改めて丁寧に宣言する必要がある。第一に、YD会員らはキリスト者であり、イエス・キリストと十字架を放棄したことはない。第二に、YDは「イエスキリストの初臨は失敗だ」と信じたり教えたりしたことはなく、世のすべての人はイエス・キリストの十字架の贖いによってのみ救われる」という事実を信じており、これは一方的に与えてくださった恵みで、はただ信仰によってのみ神の前で義と認められる。第三に、YDはある人間を再臨のキリストとして信じたり教えたりしたことがない。将来、主イエスキリストは自らの権勢、栄光をもってこの地に再び来られるであろう。また、一刻も早く訪れるよう願っている。YDは万が一でもある者がこの信仰告白を信じずに、「イエスの十字架は失敗だ、あるいは、ある人間が再臨のキリストであると信じる」と言うなら、このような異端は会員として受け入れないし、最後まで対応していく。YDは記者会見でこうした信仰的立場を明確に宣言しながら、外部の報告や噂に対し強く反駁した。

YDは彼らが何度も「統一協会の枠組みに組み合わせて統一協会と類似した教義を信じていると規定している」点を指摘した。YDは、調査を通して統一協会がキリスト教に属していない民間宗教であり、十字架を捨て聖書を信じないばかりか自由神学的観点により信徒たちを魅惑していることを実証した。YDはそうした行為や生活方式を受け入れていないし、各キリスト教界に対して「YDを統一協会と比べて統一協会の枠組みに組み合わせようとする間違った行動」を禁じずよう要請した。

中国YDの教役者である金姉妹は、中国YDが最初設立された過程について説明した。99年、彼女が大学一年のときにイエス・キリストと出会い、聖書のみことばに慕い、キャンパスフェローシップ、家の教会および三自教会の活動に積極的に参加し、キャンパスで聖書勉強会を導き始めた。キャンパスではクリスチャンがとても少なかったため、ともに同役できる姉妹に一人出会えるようと切に祈っていた。そうした中、タン姉妹に出会い、二人でともに信仰を追求しながら、段々より大きい使命へのビジョンが与えられ、YDキャンパスフェローシップグループをはじめた。その後、2001年复旦大学および北京大学でYD献堂礼拝を捧げたことにより正式に中国YDが発足した。タン姉妹は卒業後、香港に来て現地の大学生らに信仰を証しながら、教会奉仕をしていた張雅惠氏に出会い、幾度にわたってビジョンを分かち合った後、共に香港YDを設立した。


質疑応答

最後の質疑応答の時間にある一人の記者がYDの構図と背後の主要宗派、背景および経済支援に関して質問をした。YDは超教派で、福音伝播を主とするパラ・チャーチの機関であり、経済方面は主に教役者らが働くことによって自立し、また会費や献金などの支援を受けていると明かした。一部既に社会団体として登録されたところでは公開的な募金活動などで支援を受けていることも明かした。YDは「会員の無報酬労働を利用していえる」との噂に対して反駁して、会員らが働きながら得た報酬で支援をすることに対して間違ったことだと思ってはならないと明かした。

YDとその他の機関がダビデ牧師と同じ理想を持っているのかという質問に対しては、YDは「すべての機関は独立して存在し独立して運営している」。「これは一つの『キングダム』という概念ではなく、『ネットワーク』であるにすぎない」と述べた。

香港YDが元顧問らを委嘱したやり方に関する質問に対しては、「幾度の出会いや相談などを通して牧師らがYDのビジョンを認識し、YDの奉仕を支持し指導してくださるようお願いしたため協働することになった」と述べた。

またYDは次の段階としてどういう対応措置を取るのかについての質問があった。これに対しYDは、「記者会見は公開的に信仰を再度説明するための方法であり、告訴した牧師らと幾度にわたり面談を要請したにもかかわらず、結論が出ないなら、法律的な措置をもって対話を要求するつもりだ」と述べた。YD側は、幾たびの努力の末、「4・10報告」を発表した調査団構成員と改めて対話する意図があると伝えた。また、最後に教界において公開かつ公平かつ公正なる交わりがあってほしいと加えた。

記者会見は二時間ほどで終わった。会見のはじまる約10分前頃、新興宗教注目チームの責任者である杨子聪と胡志伟牧師は、出口の外から中のほうをのぞいて見て、慌てながらその場から出て行ったという。

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