2019年10月18日金曜日

キリスト教の一教派であるオリベット・アッセンブリーについて

日本オリベットアッセンブリー教団は、プロテスタントの諸教派・教団が掲げる信仰告白と大して変わりのない信仰告白を掲げるキリスト教の一つの教派です。長老派の流れを汲みますが、神学校の設立時の教授陣を南部バプテスト連盟(SBC)の宣教学者・神学者らが占めていることもあり、宣教第一の情熱はSBCに劣らない牧師・宣教師らが開拓伝道に励んでいます。

日本オリベットアッセンブリー教団は、2017年に静岡県小山町の研修施設をワールド・オリベット・アッセンブリーの資金援助によって日本オリベットセンターとして購入し、教団本部兼、神学校(将来)兼、修養会場として使うようになりました。

2021年から2022年にかけて、オリベットアッセンブリーの世界宣教の働きは躍進し世界160カ国以上に宣教師を派遣し、現地の建物を購入したり借りたりしてそこに十字架を掲げ、または教会として以前使用されていた物件を世俗の不動産業者から多数買い上げてリフォームして再び教会として復活させ、経済的に自立した状態で信徒0からの開拓伝道を盛んに行っています。

2022年末には日本オリベットアッセンブリー教団が以前日本バプテスト連盟天城山荘であった土地建物の賃貸借契約を不動産開発会社と締結し、教団本部を静岡県小山町から同県伊豆市の同施設に移転しました。

どっからそんなお金が出てくるんだ?と思われる人が多いようですが、故ラルフ・ウィンター教授の助言を元に張在亨牧師が設立したオリベット大学にはMBA(経営学修士)のコースがあります。

これは私利私欲のためや自己実現のために世俗的な金儲けや事業の成功を目的とするビジネスマンや経営者を養成するための学部ではなく、ビジネスを通して商品やサービスと同時に利益を生み出し、生産された商品を一部教会や宣教に従事する献身者に寄贈し、また、サービスを無料で提供し、そしてさらに利益の一部を献金することで「副次的に世俗社会に役立つ製品やサービスを提供することで利益を上げると同時に社会貢献しつつも、製品やサービスの無料提供や献金を通してキリスト教宣教に貢献することを第一義の存在目的とする企業の経営者」を多数育成し、若くて先進的な技術に明るく、起業家精神あふれる人材を訓練し、宣教のために送り出すことを目的とした学部です。

その経営学部を卒業した学生たちが多数コストがかからないネット起業をして、もちろんほとんどは事業に失敗するわけですが、コストが掛からないので無傷で再挑戦がすぐにできますから、何年かすると成功する事業も出てくるわけです。その成功したベンチャー企業にオリベット大学を卒業した人たちがわっと入ってきて「キリスト教宣教のために心を一つにして」ビジネスをし、生産した商品やサービスを無料で教会に提供し、有料で世俗社会に提供し、利益の一部は献金して、オリベット大学神学部を卒業して牧師になった人たちによって構成された教会が集まってできた教団であるオリベットアッセンブリーの宣教に貢献してきたということです。

成功要因は

1)宣教のために貢献するという起業のビジョンに賛同する献身者だけが集まったこと

2)情報技術の発達によって起業にかかるコストが0になる時代であり失敗してもダメージなしで再チャレンジできること

3)経営のプロである経営学の先達をオリベット大学という教育と訓練の場に呼んで、神学者と経営学者が宣教のために協力し、学生に徹底的に経営と神学を学ばせ訓練したこと

4)これらの相乗効果を計画的に見込んで大学、教会、企業という連携関係を構築したこと

これら4点が挙げられると思います。日本でも相乗効果を狙って産学官連携を盛んに宣伝するではありませんか。[1][2][3]オリベットがやったのはいわば産業・官庁・学問の連携の代わりにキリスト教起業家の経営する産業(産)・キリスト教宣教のために存在する神学と神学以外の宣教のための実学を教育訓練する大学(学)・教会や教団(教)の連携、造語すれば「産学教連携」を実現させたことになります。

お金の話が出たのでオリベット大学経営学部の話題になりましたが、オリベット大学において一番大事な学部は神学部です。神学の中でも宣教学はもっとも重要な分野の一つとして捉えられています。もちろん、聖書神学、組織神学、歴史神学なども当然重要な学問として学びます。ただ、神学部の学生だけが神学を学ぶのではなく、神学部以外の実学を学ぶすべての学生が必須科目として神学の単位を相当数取ることが義務となっています。それはオリベット大学という大学が、神学を学ぶ人は伝道と牧会によってキリスト教宣教に貢献する献身者として派遣され、実学と神学を学ぶ者は実学に裏付けられたプロフェッショナルな技能や職能によってキリスト教宣教に貢献する献身者として派遣されるというラルフ・ウィンター教授直伝の実践的宣教学を基礎にし、これを大学レベルの教育と職業訓練に昇華・適応させた大学だからです。

情報技術専攻の人、グラフィックデザイン専攻の人、音楽専攻の人、教育学専攻の人、言語学専攻の人、農学専攻の人、都市工学専攻の人、建築学専攻の人、ジャーナリズム専攻の人、いろいろな専門分野はありますが、全員神学は必須科目であり、職能を生かして全員キリスト教宣教のために奉仕する献身者となることを前提に入学する大学だということです。

プリンストンやハーバードなどの大学には確かに神学校や神学部があります。しかし、神学部以外の学生がキリスト教宣教のために一生を捧げる召命を受けた献身者でしょうか?そのために工学や経営学と一緒に必須な学問として神学を学ぶでしょうか?卒業後それら実学の学徒の全員がキリスト教宣教のために奉仕者として派遣されるでしょうか?むしろプリンストンもハーバードも「教会の子」と呼ばれ牧師を養成することを第一義の目的として設立され、存在していたのにいつの間にか世俗的な学問の追求を目的とした機関になってしまったのではないか?と存命中のラルフ・ウィンター教授は語っていました。そして講演の中でオリベット大学の学生や教職に問いかけました「大学とは何か?」と。僕もその場に座ってその問いかけを直接耳にし、自分が今学んでいる大学は何かを再確認する機会となりました。[4]

フラーやゴードン・コンウェルは素晴らしい神学校です。学校を卒業する人たちはキリスト教宣教に貢献する献身者となることが前提となっています。しかし、伝道や牧会の現場で情報技術や建築などの実践的な技能を持った献身者が万全のサポート体制を作って支えてくれたら総合病院の心臓外科医が心臓の手術だけに専念するように、使徒たちが7名の執事を任命して自分たちは御言葉の奉仕に専念したように、シラスとテモテがマケドニアから下ってきた後のパウロのように、牧師や宣教師は伝道と牧会だけに集中することができるのではないでしょうか?パウロの自立宣教が悪いというわけではありません。環境や事情によってやむを得ない場合があるのは確かでしょう。しかし、逆に分業による効率化が悪いとも聖書には書いてありませんし、むしろ肯定的に書いてあるのではないでしょうか?

オリベット大学はまた、オリベット・アッセンブリーという教派の教派神学校でもあります。オリベット・アッセンブリーもオリベット大学も世界宣教のビジョンを共有しています。「産学教連携」の他、オリベット・アッセンブリーの世界宣教の特徴として挙げることができるものがあるとすれば「仕える本部主導の都市拠点宣教」でしょう。仕える本部というのは支配する本部の対義語です。仕える者が主人であるとの言葉に従い、開拓教会が必要とする人的・金銭的・技術的な資源をできるかぎり支援し、祈り、支え、励まし、慰める本部的な場所、宣教の現場から帰ってきて充電できる場所、ペテロにとってのエルサレム教会、パウロにとってのアンティオキア教会のような場所を本部だと定義しましょう。

世界宣教を本当に世界規模で実行した人たちの歴史を見れば、世界宣教の本部とはイエズス会にとってかつてはジェス教会であり現在の総本部(General Curia of the Jesuits)[5]であり、18世紀ドイツのモラヴィア兄弟団にとってのヘルンフート(Herrnhut /ドイツ語で主の守りの意)であり[6]、アメリカの南部バプテスト連盟の国際伝道局 (International Mission Board)[7]であり、同様にオリベット・アッセンブリーという教派にとってはワールド・オリベット・アッセンブリー(WOA)の世界本部(Headquarter / HQ)[8]に相当します。イエズス会も南部バプテスト連盟もWOAも世界本部は各大陸を枝としています。

WOAの場合は世界本部が各大陸のオリベット・アッセンブリーに仕え、各大陸のオリベット・アッセンブリーは大陸の本部として機能し、その大陸にある国のオリベット・アッセンブリーに仕え、その国のオリベット・アッセンブリーは各都市の教会での開拓、学校教育、医療や保育などの社会福祉活動、キリスト教宣教を第一義とする起業と事業経営などを行って、それぞれ財政や意思決定における独立を保ちながら救霊のために協力するというビジョンがあります。もちろん都市によっては小さな賃貸の開拓教会だけが存在する場所もありますし、1000人が入る教会堂のある都市もあれば、大学のキャンパスがある都市もありますが、基本的には郊外の本部と都市の宣教拠点に分かれて連携しています。日本オリベットセンターの役割は、オリベット・アッセンブリーという福音主義のキリスト教の一教派の献身者が日本の各都市で行う開拓伝道を国の本部として、修養会の会場や教育機関として、物心両面で彼らをサポートすることです。

組織神学(キリスト教思想史)とジャーナリズム学の他に行政学を専攻した張在亨牧師は国家行政の改善や分析研究のために用いられる各種の行政学的手法や行政学的概念を世界宣教を実行する組織の組み立てのために役立てようとしました。[9]世界本部と各大陸、大陸本部と国の本部、などの仕事の進め方や関係の作り方を議論する際に行政学における「スタッフとライン」の概念などを用いて世俗社会の行政における官僚主義や縦割りの弊害などの失敗例を反面教師とし、逆にニュー・パブリック・マネジメント(NPM)による成功例などは積極的に学ぶことを通して世俗の実学である行政学で得た見地を生かすことで、現在のWOAのネットワークの枠となるものを準備しました。

別にこれしか方法がないとか、他の方法は悪いとか主張するのが僕の目的ではありません。いろんな方法があって良いと思いますし、キリスト教界の多様性は肯定されるべきであり、否定されてはいけないと思います。ただ、ラルフ・ウィンター教授は何をしたかったのか、張在亨牧師はオリベット大学を何のために設立し、オリベット・アッセンブリーは何のために存在して、その教派の教会の献身者たちはどんな夢を持ってどんな奉仕をしていて、どんな組織形態で、どこから金が出ているのか?

知ってみると皆さんの通ってらっしゃる教会や世界の他の宣教組織と同じく、イエス・キリストによる救いを伝えているだけなのです。新しい時代という新しいぶどう酒があれば、それに合わせて入れ物である組織も新しい形態と効率的な運営法を持ち得ると思います。(マルコ2:22)この世の子らは、自分たちの世のことについては、光の子らよりも抜けめがないものなので行政学も情報技術も不正の富となり得るのではないでしょうか?(ルカ16:8-9)そのようにしてできたWOAが立つか倒れるか、義である天の父なる神様がなさるがままに任せてみてはいかがでしょう。

どのような方法であるにせよイエス・キリストの十字架と復活による罪の贖いと救いが宣べ伝えられるよう努める責任がクリスチャンには誰にでもあり、オリベット大学の教職も学生も、設立者の張在亨牧師も、設立するよう指導したラルフ・ウィンター教授も、皆一人のクリスチャンとして一人の福音主義者として、ウィリアム・ケアリー、ドワイト・ムーディー、デイヴィッド・リヴィングストンなどの先人が夢見たのと同じ世界宣教の夢を共有し、そのために祈り、大宣教命令の召命に対する個人の応答として、各人にできる最善を尽くしているだけなのです。

あなたはどう読み、どう応答しますか?

イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」マタイ28章18から20節



以前南部バプテスト連盟のゴールデンゲートバプテスト神学校のキャンパスであった土地と建物が一般の不動産開発企業に売却された後、オリベット大学サンフランシスコ校神学校として復活することになった事例。写真は同校を会場に開催されたワールドオリベットアッセンブリー第26回世界総会。



参考文献

[1]原山優子「産学官連携とは?」産学官連携ジャーナル2005年7月号 https://sangakukan.jst.go.jp/journal/journal_contents/2005/07/articles/0507-09/0507-09_article.html

[2]文部科学省科 学技術・学術審議会技術・研究基盤部会・研究基盤部会 答申 資料4 新時代の産学官連携の構築に向けて(審議のまとめ)「産学官連携の意義」2003年4月28日  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu8/toushin/attach/1332039.htm

[3]経済産業省、文部科学省 共同開催 理工系人材育成に関する産学官円卓会議「理工系人材育成に関する産学官行動計画」2016年年8月2日  https://www.meti.go.jp/press/2016/08/20160802001/20160802001-1.pdf

[4]古屋安雄「大学の神学的理念と課題」日本の神学32号1993年

https://www.jstage.jst.go.jp/article/nihonnoshingaku1962/1993/32/1993_32_7/_pdf

[5]イエズス会総本部「協議会」

https://sjcuria.global/en/general-council

[6]相賀昇「ベルリン便り5 境界と相克を越える敬虔―ツィンツェンドルフ伯の生誕三百年を覚えて」福音と世界 2000年8月

http://www015.upp.so-net.ne.jp/tsuzukich/sekkyou/berlin2.htm

[7]米国南部バプテスト連盟国際伝道局「人々と各地域」

https://www.imb.org/people-and-places/

[8]ワールド・オリベット・アッセンブリー「会員」

https://worldolivet.org/members

[9]今里滋「アメリカ行政学の回顧的展望 : 事例研究と組織研究」法政研究. 63 (3/4), pp.417-490, 1997年3月21日 九州大学法政学会 

https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/2074/KJ00000692697-00001.pdf



オリベットアッセンブリーに関するリンク集


World Olivet Assembly(WOA)世界本部ウェブサイト

https://www.worldolivet.org/


アフリカ大陸のオリベットアッセンブリー本部

http://olivetafrica.org/


オセアニア地域のオリベットアッセンブリー本部

https://olivetoceania.org/


南アジア地域のオリベットアッセンブリー本部

http://olivetsouthasia.org/


アジア太平洋地域のオリベットアッセンブリー本部

http://www.olivetasiapacific.org/


東南アジア地域のオリベットアッセンブリー本部

http://olivetsea.org/


CIS(独立国家共同体)地域(旧ソ連諸国)のオリベットアッセンブリー本部

http://olivetcis.org/


北アメリカのオリベットアッセンブリー本部

http://olivetassembly.org/


ラテンアメリカのオリベットアッセンブリー本部

http://olivetsa.org/


ヨーロッパのオリベットアッセンブリー本部

http://www.oliveteurope.org/


WOAニュースサイト(機関紙、Olivet News)

https://olivetnews.org/



オリベットアッセンブリーの教派神学校と大学

Olivet University(各国政府から大学認可を受けて学位授与を目指すタイプの学校)

https://www.olivetuniversity.edu/


Olivet Theological College & Seminary (神学部)

https://otcs.olivetuniversity.edu/


Jubilee College of Music(音楽学部)

https://jcm.olivetuniversity.edu/


Olivet School of Media and Commuinication(メディア・コミュニケーション学部、旧ジャーナリズム学部)

https://osmc.olivetuniversity.edu/


Olivet School of Art & Design (芸術・デザイン学部)

https://osad.olivetuniversity.edu/


Olivet Institute of Technology(情報工学部)

https://oit.olivetuniversity.edu/


Olivet School of Language and Education (言語・教育学部)

https://osle.olivetuniversity.edu/


Olivet Business School(経営学部)

https://obs.olivetuniversity.edu/


Olivet School of Enginering and Architecture(土木・建築学部)

https://osea.olivetuniversity.edu/


Olivet Seminary(学位授与は目的とせず牧師養成を目的とする神学校)

https://olivetseminary.org/


Olivet Academy (幼稚園小中高一貫校、3カ国6都市)

http://www.olivetacademy.org/



WOAの宣教協力団体

Olivet Leadership Institute (指導者養成機関)

https://olivetinstitute.org/


Jubilee World(音楽宣教団体)

https://www.jubileeworld.org/


Faith & Family Foundation(ファミリー・フォーラム・ジャパンのような団体)

https://faithnfamily.org/


Elim Center(祈祷院・祈りを主たる活動とする団体)

https://www.elimcenter.org/


Youth Evangelical Fellowship(青年宣教団体)

https://www.yefi.org/


Apostolos Missions International(宣教団体)

https://amintl.org/


Young Disciples International(華人華僑を主な対象とした青年宣教団体)

http://youngdisciples.org/


Saint Luke Society(医療宣教・奉仕団体)

https://www.saintlukesociety.org/


Gospel & Information Technology(技術者の宣教・奉仕団体)

https://www.gnit.org/


Creatio International(芸術家・デザイナーの宣教・奉仕団体)

https://www.creatiointl.org/


Olivet Teen Mission(中高生伝道会・hi-b.a.のような団体)

https://olivetteens.org/


Veritas Society(法曹宣教・奉仕団体)

https://www.veritassociety.org/


Barnabas Relief Fund(社会的弱者の支援と福祉のための基金・財団)

https://www.barnabasrelief.org/


Nehemiah Project(売却された旧キリスト教施設の修繕・復旧・内装改築の専門家らの奉仕団体、大工さんたち)

https://nehemiahproject.com/


Holy Bible Society(電子聖書の技術開発と普及のための団体)

http://www.holybiblesociety.org/



2023年1月10日更新

2019年10月6日日曜日

張在亨牧師が崔三卿牧師外二人に送った内容証明

韓国クリスチャントゥデイ紙面上に、クリスチャントゥデイ異端捏造事件に関して「張在亨牧師が崔三卿牧師外二人に送った内容証明」が掲載されました。以下にその記事の翻訳を掲載します。原文は「장재형 목사가 최삼경 목사 외 2인에게 보낸 내용증명」です。

張在亨牧師が崔三卿牧師外二人に送った内容証明

1.貴殿のすべての事業が繁盛することを祈願します。

2.本人は貴殿に以下の項の内容を通告しますので、ご参照ください。

3.本人は只今香港の基督日報調査団により韓国に知らされ一部の新聞に報じられた本人に対する問題提起に対して次のように本人の立場をもう一度はっきりと伝えます。

4.一角で提起する中国イエス青年会がイエスを信じないで十字架を失敗だと見なし本人を再臨主として信棒するという荒唐無稽な主張は全く根拠のないものであることを明らかにしておきます。

5.こうした疑惑提起と関連し、本人が既に韓・米・日三カ国で公開的な信仰告白を通してはっきりとした立場を伝えました。

第一、2007年5月23日に日本のクリスチャントゥデイに信仰告白を掲載したことがあり、それにより問題を提起した人物の教団高位人事より再臨主疑惑が解除されたとの文件をもらったことがあります。

第二、本人はこの前LA教協会長と牧師会体表との会合でもはっきりとした信仰告白をし、これを米州基督日報と韓国クリスチャントゥデイにも掲載したことがあります。

第三、貴殿を含めた3人のCCK異対委所属の牧会者(朴ヒョンテク、ジン・ヨンシク、崔三卿)との対話でもはっきりとした信仰告白を発表した声明を伝達しました。また、本人は本人に対して問題を提起していた言論ニュースNジョイにもはっきりとした信仰告白を伝えております。

6.中国教会で捧げられた聖婚礼拝は世界的に起きている信仰と家庭運動の一環として捧げられた礼拝として結婚式とは別であり、統一協会の合同結婚式とは全く異なるものです。本人はこうした事実を既に貴殿をはじめ3人のCCK異対委所属の牧会者(朴ヒョンテク、ジン・ヨンシク、崔三卿)にはっきりと伝えたことがあります。

7.私はイエス・キリストによって救われました。はっきり言っておきますが、私は再臨主ではありません。また、私自身を再臨という不敬で奇怪なこと言ったことがありません。こうした異端の用語を使用して本人に対して問題を提起するのは本人の名誉を汚すことです。

2019年10月1日火曜日

崔三卿牧師、イエ長合同と世界福音同盟の交流禁止否決に際して虚偽を拡散


2019年10月1日付けの宣教新聞に掲載された崔三卿牧師についての記事を紹介します。原文は최삼경 목사의 교회와신앙, 합동-WEA 교류금지 부결을 가짜뉴스로 화풀이? ( http://www.missionews.co.kr/news/581677 )です。

 崔三卿牧師の教会と信仰、合同-WEA交流禁止否決の腹いせに虚偽報道?

記事入力:2019-10-01 09:45

崔三卿牧師(南楊州市退溪院面、光と塩教会)の無分別な異端非難手段として活用されてきた「教会と信仰」が、不意に「張在亨牧師(クリスチャントゥデイ創設者)がWEA(世界福音同盟)から退出されたものと見られる 」というフェイクニュースを9月30日掲載した。

特にこの記事が掲載された時点で大韓イエス教長老会合同教団がWEAとの交流の禁止を否決させた後だったという点では、崔三卿牧師側が偽ニュースで大韓イエス教長老会合同とWEAとの交流を妨害しようとするではないかという疑惑が提起されている。他方では、最近キリスト教界の連合機構と複数の教団が張牧師の疑惑解消を相次いで再確認(記事リンク)して崔牧師の虚言が赤裸々に明らかになり、これに大きな危機を感じた崔牧師がネガティブキャンペーンを試みたという解釈も出ている。

この過程で、教会と信仰はWEA側に連絡したり、しっかりとした事実確認をしたりもせず、ただWEAと何の関係もないパク・ヨンギュ教授(総神大学校歴史学)との対話とインターネット検索だけで、このような疑惑を提起する常識以下の態度を見せた。

▲WEAが2018年張在亨牧師退任を記念して
贈呈した感謝状。張牧師が過去14年間
WEAに献身したことを感謝する内容。
しかし張在亨牧師は、2004年から全世界の福音主義の教会の連合体であるWEAで働きを始め、2007年にWEAの北米理事に選出され、合計14年の間奉仕し、昨年70歳になったことに合わせて引退し、自身が所属する教団の働きに専念している。

そして、彼が設立した教団とメディアと10個以上の宣教団体が、WEAの会員団体として活発に協働している。張牧師が設立したオリベット大学のマンハッタン・キャンパスとドーバー・キャンパスは今までもエヴァンジェリカル・センターとして使用され、そこではWEAのスタッフが一緒に働いているにもかかわらず、教会と信仰が突然張牧師があたかも退出することになったかのような虚偽のニュースを広めようとするその動機が疑われている。

崔牧師が運営する教会と信仰は、2005年7月から、インターネットのニュースを開始した。主に異端のニュースを扱ってきたが、事実確認が不足したり、意図を持って記事を書いたりなど、多くの物議を醸してきた。2011年度の韓国基督教総連合会と韓国教会連合の分裂もキリスト教界で知られているところによると、金権選挙の問題と合同- 統合の間のヘゲモニー争いから始まったものだが、これについてはまるで別の理由があったかのように報道したことも問題だ。

今までの張牧師への疑惑は、ほとんど崔牧師側が提起してきたが、これはすべて事実無根であることが判明しており、キリスト教界の連合機構や主要な教団もこれを最近再確認した。それでも崔牧師はこれに対して謝罪せずに何年間も言い訳し誹謗を続けている。特に崔牧師本人自体がすでに異端と規定された人物であるが、そのような彼がどうやって異端の問題に対処することができるのかという点に疑問を持った人々が多い。

実際崔三卿牧師は三神論と、(イエス・キリストはマリアの月経を通して生まれたとする)月経胎孕論として韓基総によって異端的であると規定退出させられ、大韓イエス教長老会合同や大韓イエス教長老会統合などの主要な教団でも絶え間ない異端是非があった。教団の中でも崔牧師は今年、大韓イエス教長老会統合の教団総会の議員資格を失って総会に出席できなくなり、すぐに引退を控えているが所属する老会(教区に相当)すら曖昧である状態であることも明らかになった。彼の生涯の願いの一つだった老会長になることも事実上不可能になった。

さらに崔牧師は、最近の身分偽装文書偽造まで行い、虚偽の事実を流布した疑いで提訴の危機に置かれた日本人中橋氏と光と塩教会で直接会合していたことが明らかになって物議を醸しており、日本共産党の機関紙とも親密な関係を見せただけでなく、異端捏造活動を続けてきた根田派との接触説まで出ている。

また、今年の教団定期総会を起点として崔牧師がいくつかの教団の異端対策委員長と接触しているという声があり、自身がキム・サンファン牧師から5千万ウォンの資金を受け取ったという事実すらも最近自ら明らかにし議論の的となった。

イ・ジフィ記者

2019年9月25日水曜日

大韓イエス教長老会高神、ニュースNジョイを反キリスト教メディアで調査


2019年9月24日付けの韓国クリスチャントゥデイに掲載された大韓イエス教長老会高神教団の教団総会についての記事を紹介します。原文は“뉴스앤조이는 반기독교적”… 조사 및 후원 중단 결의 ( http://www.christiantoday.co.kr/news/325418 ) です。

「ニュースNジョイ反はキリスト教的」調査および後援中断を決議

[高神②] 直前役員会「教会を攻撃し、同性愛を積極的に擁護 」
キム・ジニョン記者   jykim@chtoday.co.kr   |   入力:2019.09.19 11:23





















▲神学教育部長キム・セジュン牧師が報告に先立って発言している。ⓒキム・ジニョン記者


大韓イエス教長老会高神(総会長シン・スイン牧師)の異端対策委員会(委員長ジン・チャンソル牧師、以下異対委)がニュースNジョイ(以下ニュジョ)を調査する。この期間高神教団に所属する教会はニュジョへの後援を中断しなければならない。

大韓イエス教長老会高神教団の第69回定期総会第三日の19日、ニュジョに関連した請願について「異対委に調査を任せ、調査結果が出るまで、教会の後援は中断するのがふさわしい」とする神学教育部(部長キム・セジュン牧師)による報告を許諾した。

同請願は、京畿北部老会(老会は教区に相当)と直前会期総会役員会がした。まず、京畿北部老会は「一部のキリスト教メディアであるかのように振る舞うメディアによって正しい教会運動が多大な被害を受けている」とし「健全なクリスチャンのメディアがあれば異端を擁護していると言って公的信頼を裏切るメディアが毒キノコのように育っている。このような渦中で、インターネットメディアであるニュジョが韓国の教会に仕えるよりむしろこれを攻撃する姿を見せており、特に同性愛を強く擁護する記事を多数掲載している。このようなメディアを多くの教会が後援したりもする。これに対して、総会が明確に分別し総会に属する教会と信徒らが被害を受けないよう調査を通して、その結果を明らかにしてほしい」と「ニュジョ調査」を請願した。

直前会期総会役員会は、「インターネット新聞ニュジョが教会を攻撃して崩すことの先頭に立つ姿を見せ、聖書に絶対に反する同性愛を積極的に擁護している」とし「ニュジョが反聖書的、反キリスト教的であるにもかかわらず、複数の教会がニュジョを後援している。これについてニュジョが健全なキリスト教メディアであるかどうかを研究調査するよう請願する」と述べた。

一方、△韓基総(韓国基督教総連合会)の異端擁護団体の規定とジョン・グァンフン代表会長異端擁護規定請願、△愛の洗礼教会チョン・ドンス牧師の異端性研究請願件はそれぞれ異対委と高神大院教授会が引き受けて1年間研究した後、次回の総会で報告することにした。

2019年9月12日木曜日

韓国キリスト教界、クリスチャントゥデイと張在亨牧師の疑惑解消を再確認

2019年9月11日付けの韓国クリスチャントゥデイの記事を紹介します。原文は"교계, 본지와 설립자에 대한 의혹 해소 재확인"です。http://www.christiantoday.co.kr/news/325273

韓国キリスト教界、本紙と創始者の疑惑解消を再確認

イ・デウン記者   dwlee@chtoday.co.kr   |   入力:2019.09.11 22:09
本紙と本紙設立者張在亨牧師の疑惑がすべて解消されたことが韓国の主要教団及び連合機構によって再確認された。

この疑惑は、すでに数年前韓国キリスト教界の決定と世俗法に基づいた判決などを通して事実無根であると終結したが、昨年末ニュースNジョイが本紙を陰湿な攻撃するために偽りの証人と偽りの証拠すら動員し、再点火を試みた。これに対して本紙が法的対応をするために、最近行われた主要な教団や組織の指導者との交流と対話を通して、ニュースNジョイの報道は虚偽であることが判明した。

まず、韓国教会連合(CCIK)が張牧師を異端と規定したとのニュースNジョイ報道について、本紙はCCIK側に事実確認を要請する公文書を送った。これに対しCCIKは答申し、異端と規定したことはないと明らかにした。

これにとどまらず、CCIKのチェ・グィス事務総長は、韓国長老教総連合会のソン・テソプ代表会長と共に8月末ロサンゼルスとニューヨークで開催された行事に出席するため、米国を訪問した時、大韓イエス教長老会合福のジャン・シファン総会長とソ・イルクォン事務総長の仲介で張牧師が奉仕する、ワールド・オリベット・アッセンブリー(WOA)本部を訪問し、張牧師と歓談の時間を持った。

▲(左から順に)大韓イエス教長老会合福ジャン・シファン総会長、CCIKチェ・グィス事務総長、張在亨牧師、韓国長老教総連合会ソン・テソプ代表会長、同合福ソ・イルクォン事務総長

▲張在亨牧師(写真右)が、ワールド・オリベット・アッセンブリー教団を訪問した韓国長老教総連合会ソン・テソプ代表会長(写真中央)とCCIKチェ・グィス事務総長に執務室で自身の働きについて紹介


この席でチェ牧師とソン牧師は張牧師に関連する各種懸案について質疑し、張牧師はこれに率直に答え、自分の信仰を告白するとともに教団の世界宣教の働きを紹介した。これに対しチェ牧師は「WOAの宣教活動が韓国教会の宣教グローバル化をなすために絶対的に必要だ」と高く評価し、(WOAとCCIKの)双方が宣教の次元で交流の継続をすることにした。

また、ニュースNジョイは大韓イエス教長老会高神が張牧師についてはまだ問題視しているのかのように報道したが、事実確認の結果高神は、2015年9月の第65回定期総会で張牧師の所属教団である大韓イエス教長老会合福が送付した張牧師交流禁止取り下げ要求の件を受け入れることにするとした類似キリスト教研究委員会(当時委員長パク・スマン牧師)の報告をそのまま受け入れ、事案を終結させた。高神教団はこの事実を、同委員会の議事録と総会資料集を通して再度確認させた。

大韓イエス教長老会統合の異端対策委員会は、9月5日に韓国教会百周年記念館で本紙前現職社長が出席する中、対話の場を設けた。統合教団の異端対策委員会が本紙を相手に懇談会を持ったのは今回が初めてであり、この場では非常に意味のある生産的な対話がなされた。統合教団の異端対策委員は、特に本紙には問題がなく、張牧師の再臨主疑惑はすでに解消されたという点を明確にした。

ただし、これらの張牧師の統一教会関連可否について釈明を要求し、これに本紙は韓国基督教総連合会(CCK)が2004年と2005年の2回に渡る綿密な調査を通して「嫌疑なし」とし、現在統一教会といかなる関係もないことを明確に示した資料と張牧師の信仰告白文などを提示した。当時CCKは分裂前であり、異端対策委員会には統合教団から派遣された委員も参加し張牧師も積極的に釈明した。本紙は、統合教団の異端対策委員会が(法廷での)疎明に必要な資料を要求すれば、いつでも提供する方針であることを明らかにして懇談会を終えた。
















▲(左から順に)CCIKの公文書、高神教団総会の報告書、CCKの公文書。

本紙に対するこれと同様の誹謗と疑惑提起は、2009年K某牧師が、自分が属している協会の名前で記者会見を開き、再臨主疑惑を悪意を持って提起したことに触発され、この事案が韓国キリスト教界の葛藤と分裂に政治的に利用され、本紙に大きな被害を与えた。

これは、最終的に教会法的にまた、世俗法的に真実が明らかになり誹謗者らが処罰を受けて終結したが、最近ニュースNジョイがこれ歪曲し、再び本紙を誹謗した。しかし、今回このように韓国の主要な教団と連合機構が疑惑が終結したことを公式文書などを通して事実確認されたことにより、当該事案の終結が再確認された。