自己紹介

僕を知ってる人は僕が「元クリスチャントゥデイ記者」とだけ名乗って戦っている姿ばかり見てるので、一体あなた平時は何してる人なの?という質問がいつか来るだろうと思っていたのですが、来ないので自分で先に答えておこうと思いました。

僕の教団名、教派名を呼ぶ場合はオリベット・アッセンブリーと呼んでください。正式名称はワールド・オリベット・アッセンブリー(略称WOA)です。教団の信仰は南部バプテストとアッセンブリーズ・オブ・ゴッド を足して2で割ったくらいの福音派で成立の経緯と教会員それぞれの関係はモラヴィア兄弟団の歩みに類似しています。またアーミッシュのように教団外部社会への依存をできるだけ減らしつつ相互扶助をしますが、アーミッシュと違って最先端の技術を積極的に宣教のために用い、外部の福音派の諸教派と積極的に宣教協力をし、「宣教支援のために他教派に仕える」ことを是としています。また、WOAは救世軍の万国本営やカトリックのバチカンような世界本部の機能を持ち、世界宣教のために各国の教団の支援を行っています。しかし上から指示する本部であるよりは、下から支持する本部の要素をもっと重要視する本部です。WOAは世界福音同盟(WEA)にグローバルパートナーとして加盟しています。(http://www.worldevangelicals.org/members/globalpartners.htm )僕が所属する教会はWOAに属する米国の教団であるオリベット・アッセンブリーUSAに属しています。政治形態は長老政治で、大会、中会、小会に教区を分けて長老を任命し、教団、教会を運営しています。また、ローザンヌ運動との関係は故ラルフ・D・ウィンター教授がWOAの張在亨牧師のメンターであったことからウィンター教授の機関である世界宣教米国センター(US Center for World Mission、現在はFrontier Venturesに改名)とWOAは世界宣教の戦略、支援などの働きにおいて協力関係にあります。

オリベット大学(略称、OU)は張在亨牧師がアメリカで設立したオリベット・アッセンブリーの教派神学校であるオリベット大学神学部・神学校(Olivet Theological College and Seminary)を含む、福音派の総合大学ですが、教授陣はオリベット・アッセンブリー以外にも南部バプテストやメノナイトの神学者を含んでいます。

特色は情報工学、経営学、グラフィックデザイン、ジャーナリズム学、音楽などの各学科が伝道第一主義の福音派のキリスト教団体もしくは、福音派クリスチャンが所有し、教会やキリスト教団体に製品やサービス、献金をする福音主義者の経営者が所有する企業で活躍するためのプロフェッショナルな人材育成のためにカリキュラム編成がなされたものだという点です。神学科を卒業した者は牧師、伝道師、宣教師などのフルタイムの献身者になりますが、他の学科の卒業者も教会、宣教団体、キリスト教系企業などでフルタイムの献身者になることを前提に入学します。なので基本的には卒業生全員、特定分野の専門家やプロフェッショナルであると同時にキリスト教宣教のためのフルタイムの献身者です。

僕は国際基督教大学(ICU)の理学科で物理学と計算機科学を専攻しつつ、キリスト教概論、旧約聖書、ヘブル語を並木浩一教授に学び、新約聖書を永田竹司教授に学び、科学哲学、科学史を村上陽一郎教授に学び、教養学学士で卒業しました。オリベット大学の通信課程で神学学士(B.A. in Theology)を取得。ICU卒業後アメリカに留学し、同大学の神学修士課程に入り、その後、情報工学修士課程に転科し、工学部(Olivet Institute of Technology、http://oit.olivetuniversity.edu )の情報工学修士(M.A in Information Technology)で卒業しました。その後神学修士(Master of Divinity)の取得に欠けていた単位を取ることを条件に博士課程に進み、現在OUで情報工学と教会論の学際研究をしています。現在の僕の指導教授はWilliam Mark Wagner教授です。他の教授陣からも指導を受けています。https://otcs.olivetuniversity.edu/academics/facultylist.html

僕の個人的な関心分野は神学(教会論)、情報工学、ジャーナリズム学、教育学の4分野が交差する学際領域ですが、キリスト教世界宣教の戦略策定時における世界レベル、国レベル、都市レベル別の教会成長、宣教の進捗の可視化などを目的としたキリスト教データジャーナリズム( https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/58/3/58_166/_html/-char/ja )という分野を開拓する際に、以下の論文のような技術を応用できるほどの次世代のキリスト教データジャーナリストを育成するために必要な大学院レベルのカリキュラム構成、卒業後のOn the Job Trainingの訓練課程を開発することなどが具体的な関心事の一つです。 http://www.cs.cmu.edu/~pavlo/courses/fall2013/static/papers/11730-atc13-bronson.pdf 同様の学際領域としては「キリスト教報道機関に特化したサイバーセキュリティー技術者の育成」「異なるキリスト教報道機関同士の安全かつ効率的な情報共有システムの開発者訓練プログラム」などがあり、このようなものも僕の関心事です。

もっと砕けて言うと、世界宣教がどれくらい進んでて、どういう人材をどこのどういう団体に送ったら一番うまく行くの?そういう情報をどうやって集め、ニュースとして加工して報じればいいの?そういう情報を扱う記者は何百個ものコンピューターに仕事をやらせる人じゃないといけないよね。けど、そういう記者を育てる先生たちはどういうふうに生徒を学ばせ、訓練したらいいの?そしてその人達が学校出た後に、素人からベテランに育てるにはどう鍛えたらいいの?新聞運営のデジタルな仕組み作りをする技術屋さんを育てるにはどうすればいいの?という問いへの答えを探す研究をし、得た知恵で仲間の仕事場をより良く変えていき、若い人を育てることを生きがいとしています。

でもなんで?と聞かれるかもしれません。故ラルフ・D・ウィンター博士は米国世界宣教センターの働きをする中で世界宣教の戦略づくりに役立つ統計を作るのが夢だったそうです。ウィンター教授がメンターをした張在亨教授はこの夢を受け継ぎ、オリベット大学を設立したときには他学部に加えて情報工学部とジャーナリズム学部を創設し、教授陣を揃え、福音宣教のためのIT教育と記者教育をはじめました。その教育機関の苗床に僕は蒔かれ、今の自分に育ててもらい、同じ夢を共有し、ウィンター教授や張教授のように次世代の福音宣教に奉仕するプロフェッショナルの育成に人生を尽くしたい。これがこの分野に僕が関心を持つ理由です。