2012年8月28日火曜日

「再臨主論争」の情報源、精査に直面(1)


2012年8月17日付けの米クリスチャン・ポストの記事を紹介します。原文は"Sources in 'Second Coming Christ Controversy' Face Scrutiny”です。
http://www.christianpost.com/news/olivet-university-sources-in-second-coming-christ-controversy-face-scrutiny-80176/

「再臨主論争」の情報源、精査に直面

クリスチャニティ・トゥデイ(CT)が、アジアで十年前にあった張氏に関する「再臨主論争」をアメリカで再燃させようと、記事を公表したことをきっかけに、アメリカと韓国の福音主義のキリスト教指導者らがオリベット大学と大学設立者の張在享牧師の周りに集まっている。これまで張氏に対してなされた主張はすべて虚偽として却下された。


韓国基督教総連合会(韓基総)は張在享牧師の統一協会前歴疑惑に対して、2回嫌疑無しと決議した。また、韓基総は二度にわたり提起された「再臨主疑惑」に対しても、嫌疑無しと決議した。この主張は以前韓基総の異端似非対策委員会の副委員長であり、韓国の福音主義キリスト教界で信用のない崔三更牧師によって作り出されたものだ。

韓基総はクリスチャン・ポストに送った声明の中で「CTが異端の主張を聞き、世界中で福音主義の指導者らの団体を攻撃していることに驚愕を禁じえなかったし、心が痛むとし」、 「異端を捏造し、異端であると宣言された崔三更牧師がCTの情報源として、他の団体や個人に異端のレッテルを貼るために使われていることは、道理に外れている」と述べた。

韓基総によると、崔三更牧師は異端似非対策委員会に属していた当時、福音主義のキリスト教指導者と教会を無分別に異端として非難した。崔三更牧師は「異端対策調査」の名目で複数の教会に金品を要求し、受け取っていた。

張在享牧師が設立した韓国クリスチャントゥデイの調査によると、崔三更牧師に金品を渡すことを拒んだ複数の教会は異端であると規定された。韓国クリスチャントゥデイの調査により、崔三更牧師が左翼活動家の前歴があり、戦闘的な解放の神学を実践する「都市産業宣教」に属していたことが明らかになっている。

このような時に論争が米国で再び提起された中心には、「ライフウェイ・クリスチャン・リソース」がニューメキシコ州サンタフェにある約2100エーカーのグロリエッタ・カンファレンス・センターをオリベット大学に売買する決定をしていたことがある。この物件の売買条件として、「神学的互換性」の検証が行われていた。この検証作業をしている期間中、クリスチャニティ・トゥデイがオリベット大学とその創立者の張牧師に対していわゆる「再臨主」論争を報じた。

CTは記事中で、張牧師をアジアと米国の福音主義のキリスト教界で次第に影響力をもちつつある人物として紹介し、「オリベット・ムーブメント」に関する人の中に張牧師を再臨主だと信じる人がいると、匿名で主張する人が数人いるとした。再臨主という単語は異端用語で、統一協会で用いられており、キリストの十字架の死は失敗であり、再臨主がイエスの始めた働きを完成する必要があるということを前提とした語だ。

クリスチャンポストはオリベット大学と関連があるという理由で、その主張の中に組み入れられている。張氏とクリスチャンポストが直接の関わりがあるとは述べられていない。クリスチャンポストを創立したのはオリベット大学の他、カリフォルニア大学バークレー校や他のカリフォルニア州の大学生クリスチャンらだ。

これに対し、CTの記事で言及されたオリベット大学のリーダーらと他の福音主義のキリスト教団体は、CTの記事の情報源の信頼性に疑問を提起している。

米国南部バプテスト連盟派遣宣教師として30年以上奉仕し、現在オリベット大学の総長とクリスチャンポストの会長を務めるウィリアム·ワグナー博士は以下のように語った。「初めてオリベット大学に来てほしいという要請を受けたときは、大学の神学的妥当性に対して懸念を持ち、広範な研究を行った。当時オリベット大学に対して批判的であったインターネット上の記事は全て読んだ。香港に直接訪ねて行って、調査委員会の人々に会いもした。私は異端あるいは誤った神学をもったところと関係を結ばないことを確実にしたかった。自分で詳細な研究を進めた後、オリベット大学の目的が世界宣教にあり、彼らは宣教的であり、福音主義的であり、救い主であられるキリスト・イエスへの深い愛を持っていると、私は十分に確信した。このような確信があったため、オリベット大学のリーダーを過去数年間良い感情で務めることができたし、良い感情でオリベット大学に関係した他のグループとも共に働きをすることができた。」

世界福音同盟(WEA)の最高経営責任者、ジェフ・タニクリフ博士は次のような声明を出した。「私はWEAの会員であるオリベット大学と過去7年間近く働いて、彼らの福音主義が正統であると全面的に支持すると、躊躇せずに(unreservedly)言いたい。これに加え、張在享牧師が神学的に正統であることを表明する。私は張在享牧師と過去数年間、何度もお互いの神学を議論し、多くの時間を共にしたが、これにより彼のキリストに向けた深い献身と聖書の福音主義的な理解に疑問を持ったことがない。」と明らかにした。

ニューヨーク神学校の校長であり、オリベット大学教授、ニューヨーク・インマヌエル・コミュニティ教会の主任牧師であるポール・ディブリス牧師は次のように語った。「少数の人々が文鮮明と張在享牧師を混同して、張牧師が自分を再臨主だと主張しているかのように混乱したようだ。(外国から見れば)おそらく全ての韓国人は同じようなものに見えるかもしれない、しかしそのような考えは偏狭な排外主義(jingoism)であり、良くないジャーナリズムだ。なぜケン・スミス牧師(今回の記事のために雇われたブロガー)は、これほどの無知をプロパガンダすることに引きこまれているのだろうか?」

クリスチャンポストの編集主幹であり、米南部バプテスト連盟宗教・倫理と自由委員会の委員長であるリチャード・ランド博士はCTの記事に対して以下のように述べた。「クリスチャンポストのリーダーたちとの出会いを通じて私は彼らが情熱を持った忠実なキリストの弟子であり、新しいメディアを用いて、福音を新しい世代に伝えようとしていることを知った。そして、クリスチャン・ポストとの関係を持った期間の間、私が経験したのは彼らのキリスト教的、福音主義的な大宣教命令への情熱を確認する肯定的なものだけだ。」

ランド博士は「影響力のある北米ニュースメディアであるクリスチャンポストが米国で最大のプロテスタント教団である南部バプテスト連盟と協力をもししないということがあれば、おかしいのではないか。それは実におかしい戦略になるだろう。」と述べ、クリスチャンポストが南部バプテスト連盟の指導者らのうち数人と、顧問やコラムニストとして緊密に協力していることを明かした。

(続く)

(2)アジアで広範な疑惑を受けている情報源を引用したクリスチャニティ・トゥデイ
http://nehemiaharchives.blogspot.com/2012/08/2.html

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