2012年8月29日水曜日

「再臨主論争」の情報源、精査に直面(2)

2012年8月17日付けの米クリスチャン・ポストの記事を紹介します。原文は"Sources in 'Second Coming Christ Controversy' Face Scrutiny”です。
http://www.christianpost.com/news/olivet-university-sources-in-second-coming-christ-controversy-face-scrutiny-80176/

アジアで広範な疑惑を受けている情報源を引用したCT

福音主義キリスト教界の指導者らの間では、公に入手できる情報であるにもかかわらずCTの記事には欠落しているものがあり、情報源となった証言に対して疑惑が提起されている。これらの情報には、情報源となった人物らの悪質なカルト、異端信仰、政治的動機や市場占有の動機、主要な情報源となっている人物の主張に対しての家族による反論などが含まれる。

「彼女が証言したすべてのものは、すべて偽りだった」

CTの記事のほとんどは、マ・リー(Ma Li)という人物の主張の引用だ。中国イエス青年会(YD)の「元メンバー」だと主張した彼女は、張牧師を「再臨主」と信じるという教えを受けたと主張した。

YDのスポークスマンであるレイチェル・チェン氏(Rachel Cheung)はクリスチャンポストに対する声明の中でこれに応答し、彼女の主張が「全くの嘘」であると述べた。香港でなされたYDに対する調査の中で、マ氏はYDの元メンバーであり、彼女と他のYDメンバーらがイエスが失敗し、十字架が失敗であり、張氏がイエスの使命を完成する「再臨主」であると主張した。彼女の主張に応じ、彼女の元夫であるシャンハオ・ヤン(Shuang Hao Yang)氏は、「彼女が言ったことはすべて嘘」と話した。

夫であるヤン氏は証言の中でマ氏がYDのメンバーであったと嘘をついていると指摘した。「明確に、マはYDのメンバーでなかった」とヤン氏は述べた。クリスチャンポストも、彼女が一度もYDのメンバーになったことがないことを確認した。ヤン氏の証言によると、上海で通っていた家庭教会から受けた教えは香港の調査委員会における彼女の証言を立証するものではないという。ヤン氏は「私は彼女の家の教会に通っていた。そこでは誰かを『再臨主』とするような教えはされていなかった。その教会で私は、私たちが神の身元に来るためために、私たち罪人はイエスの十字架による贖いを通してのみ、罪を清められることができると教えられた。それならば、どうして私たちが十字架を失敗だということができようか?」と述べた。

チェン氏によると、過酸化水素水を飲むことで罪を清めるという中国の異端であるシオン教会の元核心メンバーである楊子聰氏が、マに対してYDに敵対する証言をするように教唆したという。YDによると楊子聰氏は同異端グループの宗教指導者のボディーガードを務めており、マ氏が上海の家の教会に通っているときにマ氏に接触したという。

楊子聰氏がマ氏を説得しイエス青年会に対して、「自分が元メンバーでありその集いが統一協会と類似している」という偽りの証言をさせたとチェン氏は述べた。マ氏の元夫のヤン氏の証言によると、マ氏は自分の通っていた家の教会に対して苦い思いを抱いており、解決されていない「憎しみ」の故にいまの行動に至ったという。また、チェン氏の指摘によると楊子聰氏による非難は、張在亨牧師を非難するY氏という名前の日本のブロガーが元となっているという。Y氏の資料の多くが楊子聰氏のブログ上で中国語に翻訳されている。

香港と中国のYDのメンバーらの証言によると楊子聰氏はYDを異端に仕立て上げるためにどんなことでもしたという。YDのメンバーらはYDを破壊するための動きの一部として、資料を捏造し、偽りの証人を立てたという。ヤン氏は「私が心配していることは、マ・リーが悪い目的を持った人々に利用され、このような証言をするので誰かに利用され、彼女がもっと大きな被害を受けるのか心配だ。私は神様の強い御手が彼女を導き、彼女の傷ついた心を癒し、彼女を利用した人々が彼女を放っておくように祈ることしかできない。」と述べた。

これに加え、ある信頼できる情報源によると、楊子聰氏によるYDへの攻撃はゴスペルヘラルドを破壊しようとするより大きな企てであることがわかった。ゴスペルヘラルドは香港における最大のキリスト教の新聞であり、YDのメンバーも雇用しているという。情報源の人物らは、楊子聰氏は国際グレートコミッション・センター会長の王永信牧師から資料の提供を受けていると述べた。王永信牧師は中国家庭教会の熱烈な支持者で、ゴスペルヘラルド名誉顧問を務めていたが、中国政府の拘束を受けている三自愛国教会が開催した聖書展示会をゴスペルヘラルドが記事として取り上げた後、ゴスペルヘラルドとの関係を絶った。

チェン氏は、楊子聰氏がY氏のブログの資料を利用しYDに対する非難を誇大化させたと述べた。楊子聰氏によってコピーされた資料は韓基総の異端似非対策委員会の元副委員長である崔三更牧師と連携した韓国の荒野の声新聞によって繰り返し印刷、配布された。崔三更牧師は韓国で張在亨牧師に対する調査を主導した人物だ。荒野の声新聞が配布した情報による主張は、韓国クリスチャントゥデイが荒野の声新聞を告訴し、勝訴したため、虚偽であることが明らかになった。

荒野の声新聞が出版した香港の調査団が出した声明は、イエス青年会が「(1)イエスが初めに地に来たことは失敗であり、(2)彼らの牧師が『再臨主』もしくは『再臨のキリスト』である、という統一協会に類似した教理を教えていた、という強い可能性を排除することができなかった」というものであった。

韓国での刑事裁判では、荒野の声新聞に対して「ある個人(張在亨牧師)が『ダビデアン』団体らを支配しているという主張、またそれらの団体が張在亨牧師を『再臨のキリスト』だと信じているという主張」が名誉毀損罪であるとして、有罪判決が下った。裁判所は荒野の声新聞がその主張を出版することによってそれらの団体に危害を加えることを意図した、とした。


同刑事裁判の判決によって、荒野の声新聞の発行人には罰金もしくは懲役が課せられることとなった。韓国クリスチャントゥデイ(韓国では宗教の新聞らのなかでは読者数が最も多い)は現在荒野の声新聞と、同新聞と同様の主張を掲載した各種メディアに対する民事訴訟を準備している。韓国クリスチャントゥデイの弁護士は数百万ドルの補償を要する被害だと予想しているという。

(続く)

(3)Y氏:「サイバーテロリスト」のブロガー
http://nehemiaharchives.blogspot.com/2012/08/3.html

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