2012年8月30日木曜日

「再臨主論争」の情報源、精査に直面(3)

2012年8月17日付けの米クリスチャン・ポストの記事を紹介します。原文は"Sources in 'Second Coming Christ Controversy' Face Scrutiny”です。
http://www.christianpost.com/news/olivet-university-sources-in-second-coming-christ-controversy-face-scrutiny-80176/

Y氏:「サイバーテロリスト」のブロガー

クリスチャニティ・トゥデイ(CT)は記事の一部として日本の東京でKという団体に勤務するY氏という人物にもインタビューを行った。Y氏は日本クリスチャントゥデイを非難するブログを運営している。日本クリスチャントゥデイ記者の井手北斗氏は自身のブログで、Y氏が張在亨牧師だけでなく海外から日本を訪れた宣教師らをもブログを使って非難する「サイバーテロリスト」として悪名高く知られていると述べた。CTによるとY氏は日本語で書かれた一連の聖書講義のノートを持っているという。Y氏は北村宗範氏の両親によってノートのことを知るようになったと述べた。北村氏の両親は息子に対して教会を離れるよう説得した後、息子の行方がわからなくなったと言ったという。

ノートの所有者として名乗り出ている北村氏は、自身の個人ブログである「ムネの日記」で一連の出来事について説明している。北村氏はY氏がブログで行なっている主張が間違っており、再臨主の問題はY氏によって捏造されたと述べている。北村氏によると、Y氏佐は、「北村氏が張在亨牧師を再臨のキリストだと信じている」と非難したが、北村氏は強くこれを否定した。北村氏はY氏に対応して、救いはイエス・キリストによるものであること、ナザレのイエスが来られることを待ち望んでいるという自らの信仰の告白を公開し、掲載している。

北村氏が明確にイエス・キリストを信じる信仰を主張し、張在亨牧師を再臨のキリストと信じていないと否定したにもかかわらず、Y氏は北村氏の信仰告白が嘘であると主張した。北村氏によると、Y氏は北村氏に対して執拗に張在亨牧師を再臨のキリストとして信じると認めさせようと圧力をかけたという。北村氏は「私はナザレのイエス・キリストだけを信じると明確に告白したが、Y氏は私の告白を受け入れようとしなかった。」とクリスチャンポストに語った。

2008年5月28日付けのブログ投稿の中で、北村氏は、Y氏が北村氏の両親に対して、息子がカルトに属していると語ったと述べている。同じ投稿の中で、北村氏はY氏とその加担者は親心を利用し、誤解を植えつけ、北村氏の教会を攻撃するための道具として使ったと語っている。北村氏は「自分をクリスチャンだと告白する人物が親と子の関係を引き裂こうとするなど、信じがたいことだ。これはエゴイスティックで恐ろしい行いだ。」と書いている。北村氏は両親がY氏によって変わってしまい、Y氏の側に付くようになったとブログで述べた。

Y氏はまた、日本クリスチャントゥデイも張在亨牧師を再臨のキリストだと信じていると主張した。井手氏によると、日本クリスチャントゥデイはY氏にそのような中傷を止めるよう依頼したが、Y氏はこれを拒否したという。そのため、日本クリスチャントゥデイはこの問題をY氏の上司であるY氏の所属団体のO氏に持ち出し、Y氏による中傷行為を止めさせるよう依頼した。双方の言い分を聞いた後、O氏は日本クリスチャントゥデイが、イエス・キリストを信じており、張在亨牧師を再臨のキリストとして信じていないという信仰告白を公開すれば、日本クリスチャントゥデイが異端ではないとする声明を出すと同意した。

日本クリスチャントゥデイはその信仰告白を掲載し、O氏は「クリスチャントゥデイが張ダビデ牧師を再臨のキリストとして信じる信仰を持っているのではないかという疑惑について、クリスチャントゥデイの信仰告白の発表により、そのような信仰がないことを確認し、この疑惑は解消したと理解した。」とする声明を日本クリスチャントゥデイと共同で2007年6月27日に発表した。

O氏が日本クリスチャントゥデイに対する疑惑を解消したにもかかわらず、Y氏佐は日本クリスチャントゥデイへの中傷を継続した。井手氏によるとY氏はさらに、2ちゃんねるという、匿名のヘイトスピーチの掲示板サイトに中傷を拡散させたという。Y氏が畏友と呼ぶ協力者に対し、日本クリスチャントゥデイがインターネット上で、日本クリスチャントゥデイに対する中傷を行なってY氏を助けているのかを質問したとき、その協力者は大胆にも「それは俺がやった」と答えた。Y氏の所属団体は録音されたその通話を聞いた後、日本クリスチャントゥデイに対する脅迫と嫌がらせの故にY氏の協力者を解雇し、追放した。

この後、日本クリスチャントゥデイによって福音主義のキリスト教メディア市場で競合するクリスチャン新聞がY氏と協働して組織的に中傷を行なっている事実が露見した。井手氏によると日本クリスチャントゥデイがインターネット版に加えて印刷版の始めた2004年に、クリスチャン新聞はクリスチャントゥデイに対する加害行為を始めたという。井手氏は、それまでは日本には福音主義の新聞はクリスチャン新聞しかなかったため市場シェアを失うことを恐れたのではないかと述べた。2004年6月17日、クリスチャン新聞の根田祥一編集長の主導のもと、日本福音同盟(JEA)の二人の人物らは、張在亨牧師に関する短い文章を配布した。この文章はNews N Joyという親北朝鮮性向の新聞の記事に基いていた。クリスチャンポストはこの文章を取得した。この文章には、「韓国クリスチャントゥデイの常任理事である張在亨牧師が現在統一協会の核心メンバーである」と書かれていたが、これらの情報は法廷と、教団の連合体の両方において虚偽であることが後に判明している。この文章の最後には「クリスチャン新聞提供」と記されていた。

この文章は、JEAの公式レターヘッドが用いられてたが、この文章が厳密にJEAの公式な声明だと捉えられるかどうかについては、疑問が残る。井手氏によると、この文章を配布するか否かについて事前にJEAの理事会で審議し決議された事実はなく、これはJEAの規約に違反しているという。この文章を受け取ったJEAの会員教団らの一つがY氏の所属団体であった。Y氏は所属団体からこの文章を受け取り、次の日にその内容を自分のウェブサイトに掲載した。日本クリスチャントゥデイはJEAも、根田氏もNews N Joyの内容の真偽についてクリスチャントゥデイに問い合わせることがなかったと述べた。根田氏は稚拙な事実調査によって報道倫理を犯したと、井手氏は述べた。

韓国基督教総連合会は張在亨牧師が統一協会とは無関係であるという調査結果を2回出したが、JEAは韓国基督教総連合会の調査結果を加盟教団に送付することはなかった。井手氏によると、クリスチャン新聞とY氏は虚偽の報道に対する謝罪をいまだにしないでいるという。CTによると、Y氏は韓国基督教総連合会の報告書を認めず、北京の海淀教会、韓国の大韓イエス教長老会(統合)、大韓イエス教長老会(高神)が張在亨牧師に関連する団体と関係を切ったと主張した。しかし、クリスチャンポストが確認をとったところ、これらの主張は虚偽で、いずれの関係も断絶されたことはなかった。

井手氏はこの背景について日本クリスチャントゥデイを攻撃するために、根田氏とY氏が共謀していると説明した。日本クリスチャントゥデイ、張在亨牧師、そして他の福音主義のキリスト教団体を「一体」にするためにY氏は「ダビデアン」という差別用語を造語したと井手氏は述べた。「根田氏とY氏が『ダビデアン』として全てを一括りにした理由ですが、クリスチャン新聞は日本クリスチャントゥデイと競争してもかなわないため、異端疑惑を追求されている団体と日本クリスチャントゥデイを関連付けて攻撃しやすい状況におこうとしたということです」と井手氏は語った。日本では、Y氏は名誉毀損のために裁判で告訴された。日本クリスチャントゥデイは、韓国での判決と同様になると予想している。韓国では、それらの団体らを一括りにして異端教義を教えているとする主張が名誉毀損であるという判決がすでに出された。

(続く)

(4)崔三更:「異端捏造者であり、なおかつ異端者」
http://nehemiaharchives.blogspot.com/2012/08/4.html

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