クリスチャントゥデイに関して問題があるかのように言う人がいました。しかし、その人たちは法の裁きを受け、事実無根の誹謗中傷を拡散していた風評加害者であることが法的に確定しました。今まで「クリスチャントゥデイ問題」があたかも存在するように見せかけられていましたが、実はそれは「クリスチャントゥデイ異端捏造問題」であることが法的に明らかになったのです。
この件は複雑なので、「実際何が起きたのか」と「実際起きてないし事実ではないけど流布された噂やデマ」がごっちゃになってます。
登場人物たち、団体たち、舞台となる国々、諸教団、諸教派の連合体、が多岐に渡ります。それぞれに事実とデマが混在しています。
しかも20年や30年に渡って色々な出来事が起きていて、その出来事のそれぞれに関する事実とデマが混在して世の中に出回っています。
クリスチャントゥデイを創立した人たちは、異端ではありません。カルトでもありません。正統なキリスト者です。
韓国クリスチャントゥデイは2000年に設立されました。設立した人は張在亨牧師です。長老派の牧師であり、クリスチャンです。韓国神学大学や延世大学で神学教育を受け、先輩、後輩、恩師も牧師として韓国のキリスト教界の人脈の中にいます。
張牧師は、学生時代に、民衆神学の先駆者であった神学者、徐南洞教授から影響を受けて、昔の統一協会の外郭団体に関わったり、合同結婚式に参加した経歴があります。1970年代から80年代の韓国ではまだ統一協会とキリスト教の区別が一部曖昧で、異端だとする人もいれば、一派だとする人もいた時代でした。キリスト者であっても外郭団体に関わったり合同結婚式に参加したケースがあったのです。ただ、張牧師はキリスト教信仰を棄教して、統一協会の信仰に入ったわけではなく、キリスト者として統一協会の人たちに接したというだけです。張牧師が韓国神学大学に入学する際に、前の学校で統一協会の外郭団体に関わったということは韓国進学大学の教授たちに話しており、その上でクリスチャンとして信仰を吟味され、入学を許可されていることからもそれは明らかです。
韓国では、現代のほとんどの教団では女性牧師を容認しています。しかし80年代、90年代当時の長老派の教団はだいたいが女性が牧師になるのに反対でした。張在亨牧師が個人的にやっていた青年たちの聖書研究会に参加した人たちの中には男性だけでなく女性で牧師になる召命を持ってた人が複数いました。彼らは聖書を学び、イエス・キリストの福音を受け入れ救われ、その救いの喜び故に、自分もその救いを証ししようと伝道者になることを志す思いを神から授かった人たちです。その思いを無下にせず、教派の壁を超え、女性でも受け入れ、伝道者として育成すると言ってくれたのがメソジストの教団である基督教大韓監理会(保守)でした。
そのような経緯で、張牧師とその聖書研究に参加していた青年クリスチャンの群れは基督教大韓監理会(保守)に加入しました。1991年くらいのことです。張牧師は基督教大韓監理会(保守)の牧師としてメソジスト系の神学校の新しい神学校である「聖化神学校」の設立に関わります。しかし、1994年、諸事情あって聖化神学校を統一協会が買ってしまうことになりました。名前も「成和神学校」に変えられてしまい、統一協会の講師や学生が入ってくる自体になりました。1994年に学校を休職した張牧師は、それ以降1997年に退職するまでは授業自体をしませんでした。1994年に入学した学生らの中にはクリスチャンもおり、張牧師は彼らのケアをしていた。1998年に彼らが卒業するまでは彼らの面倒を見るという義務的な理由で張牧師は97年まで退職しませんでした。
それまでは、張牧師は相手がクリスチャンであろうと、統一協会の信者であろうと、未信者であろうと、誰にでもイエス・キリストの十字架と復活による救いを語り、福音を伝えていました。特に統一協会の中に、「キリスト教の一部として残ろうとする派閥」と「キリスト教とは別の宗教になってしまおうとする派閥」の2つのグループが存在した時期には、正統なキリスト教の教理を教え、統一協会の教理の間違いを指摘し、なんとか統一協会の人たちのいく人かでもキリスト教の中に留まるよう努力していました。しかし、1994年に統一協会が十字架の信仰を捨てるのを見て、張牧師はこれを諦め、自分と一緒に聖書研究をしていた若者たちの群れを育てることに注力するようになりました。その群れが後のオリベット・アッセンブリー教団です。
これが張牧師が韓国クリスチャントゥデイを設立する前の「前歴」であって、確かに統一協会に関連はしていたのですが、異端信仰を持ったことはありません。若い時から現在まで、張牧師は一貫してキリスト者です。
韓国キリスト教総連合会で2004年から2011年まで、7年間計4回にわたって、この件に関して調査を受けましたが、「無嫌疑」とされました。
これが事実です。
日本のクリスチャントゥデイを設立した人は高柳泉さんです。現在は東京ソフィア長老教会の牧師をなさっています。
高柳さんは 日本バプテスト・バイブル・フェローシップ(JBBF)の教会員のご両親の家庭で生まれ、JBBFの教会に生まれた時から通って洗礼も受けているクリスチャンホーム育ちの、正統な信仰を持ったキリスト者です。
異端でもカルトでもありません。
高校を卒業したあとで、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に留学し、留学先で、張牧師が設立した宣教会の宣教師に出会い、礼拝や聖書研究をともにし、その群れの中で米国のキリスト教メディア「クリスチャンポスト」を学生起業、今で言うスタートアップカンパニーとして設立した人たちに共感して、日本でも同じようにインターネット媒体のキリスト教ニュースを始めるというビジョンを得て、帰国後に2002年に日本のクリスチャントゥデイを設立しました。
設立時には、張牧師の教会の人たちが高柳さんを助けました。また、初期のスタッフはみんな張牧師の設立した宣教会や教会が日本で開拓伝道・教会開拓をしていた時に、群れに加わった日本人の人たちです。矢田、内田、僕もその中のひとりです。この初期のスタッフの中には誰も異端信仰を持った人はいません。皆、聖書研究や礼拝で、正統なキリスト教の教理を学んだキリスト者です。
これが事実です。
ただ、これらの事実をねじ曲げて、事実ではないものを混入させて、あたかも事実であるかのように見せかける人たちがいます。その人たちが流すデマは「張牧師は(2004年の時点で)統一協会の核心メンバーだった」だとか「張牧師やその追従者が彼を偽キリストであると秘密裏に教え込んでいる異端だ」だとか、「矢田や内田や井手は異端信仰を隠してクリスチャンのふりをしている」だとか、「金銭や労働を搾取した」だとか、「そういう証言をする脱会者がいる」等です。これらは事実無根の誹謗中傷です。裁判ではこれらが事実ではないことが明らかになりました。